お知らせ

キッズコミュは神奈川県藤沢市で
ことばの発達の遅れ、発達障がいの療育指導を行っている
単独の小さな事業所です。

発語がない

落ち着きがない

癇癪をおこす

切り替えができない

他児に関心が弱い

など様々な心配事を抱えて こちらに来所されています。
 これらの保護者の心配事を受けて、どういう経過を経てそれらの心配事が解決していくかの方針を立てることになります。しかし、心配事のある側面だけをピックアップしてアプローチしていくことが効果的とは言えません。苦手な部分だけに着目するのではなく、あるがままの発達の状態において、子ども自身が自ら環境に働きかけ、持っている能力の全てを発揮していくことがまず重要だと考えています。

それには、見る聞く話す活動、目的操作的活動、大人や他児との共同活動、全身を使った運動的活動など、わかりやすくてドキドキワクワクして心から楽しめる活動を次々提供して、一回一回を集中して、持っている能力をいかに発揮できるかが重要です。
 いろいろな活動の一つ一つの達成感が積み重なって快適な情動がどんどん膨らんで、指導の一回一回がとても満足した状態で終わっていくと、脳のいろいろな神経細胞が繋がりやすくなって不得意だった側面の発達も徐々に促進されていくと考えます。

発達段階別の特徴をビデオで見ていただきましょう

全ての段階に共通していることは

  • 子ども達が状況に即応して能動的に動き、積極的である
  • 子どもの行動と大人の声掛けが情動的に一致している
  • 子ども達や保護者の笑い声に溢れ、声が大きく、皆が同じ気持ちで活動を共有している
  • 子ども達や先生達の間で交わされている言語的・非言語的やり取りが一貫して持続的に繰り返され、密接なコミュニケーションが豊富に交わされている
  • 全段階を通して頭をより使うような静的な活動と全身を使う運動的活動が半々で構成している

動画や写真について
保護者様に掲載の許可をいただいたものを取り上げています。 (動画はプライバシーに配慮し編集)

第一段階

Point:

  1. 目の前の状況に即した活動(見る・聞く・選ぶ・発語、はめる、登る、転がす、滑る、跳ぶなど)
  2. 子どもの気持ちを代弁した声掛け
段階が進むに連れて全体発達の変化

目の前のトーキングカードをよく見たり聞いたりしている。行動面では、ブロックを倒したり、型はめを枠にはめたり、坂でビー玉を転がしたり、ベニヤ板の坂を登ったり下ったり、ジャンボマットのお山を登ったり滑ったりして、目の前の状況に調和するように行動が引き出されている(アフォーダンス)。全身を使った活動は快適な情動を伴って、声が大きくなり笑顔が増え、満足した表情になる。

第二段階

Point:

  1. 前後関係の認識をベースにした応答
  2. 地続きな行動の連鎖・持続を促す声掛け  
  3. 子どもの行動と大人との共同活動の交代
段階が進むに連れて全体発達の変化

トーキングカードの絵の世界で前後関係の認識と表現が出てきている。行動面でも地続き的ではあるがあうしてこうするといった連続的な行動の連鎖が生れ、活動を起こす前に頭の中で先の展開のイメージが沸いて行動している。全身を使ったジャンプなどの活動は強い達成感と他児との情動的バイブレーションが生じる。ジャンボマットのお舟では情動的共有を味わうことになる。

第三段階

Point:

  1. 因果関係の認識をベースにした応答
  2. 目的と手段が分化した目的操作的活動
  3. 行動の仕方や持続を促す声掛け    
  4. 他児と同時に同じ目的操作的活動を行う
段階が進むに連れて全体発達の変化

トーキングカードの絵の世界で因果関係の理解と表現が出てきている。行動面ではマットを登って旗を取ってくる、紐引っ張って箱車が進む、ボールを投げてブロックを倒すなど目的と手段が分化した行動が生れ、地続きから離れ始めている。これは。頭の中で先をイメージしているもの(目的意識)がより明確になっていると考えられる。全身を使ったジャンプなどの活動は強い達成感と他児との情動的バイブレーションが生じる。ジャンボマットのお舟では情動的共有を味わうことになる。台車滑りでは、他児とスリルの情動を共有し、一体感を味わう。

第四段階

Point:

  1. 様々な物語のストーリーを全員で共有する
  2. こうなったらこうするという条件がある活動
  3. 条件に沿った活動を促す話しかけ 
  4. 定型的活動の繰り返し
段階が進むに連れて全体発達の変化

トーキングカードの絵の世界で、長いストーリーの様々な物語の理解と表現が出てきている。行動面では、こうなったらこうするなど条件を伴った一連の行動(指定されたカードを選んでハエ叩きで取る、歩いていてシンバルが鳴ったら椅子に座る、歌に合わせて動き出会ったところでじゃんけんする、王様じゃんけんゲームで負けたら王様を交代する、ハンカチを自分の後ろに置かれたらすぐ追いかける、ジャンボマットの倒す・受けるを繰り返す、目隠しして母親の声を頼りに母親を探すなど)ができるようになっている。これは頭の中で、こうなったらこうするという条件や情景を想定して動いていると思われる。
ベニヤ板の坂からのジャンプは決断を必要とし、強い達成感を味わい、他児とも一体感を味わうことができる。

第五段階

Point:

  1. 誰かが問題作り誰かが答える(物事の説明・応答)
  2. 机上の競争ゲーム
  3. 能動受動の役割交代がある活動    
  4. 競争や駆け引きのある活動
  5. 達成感の強い高度な運動活動
段階が進むに連れて全体発達の変化

問題が作れるなど物事の説明力が向上し、誰かが作った問題に誰かが答えるのを繰り返して、他児との相互交通のコミュニケーションが成立している。
文字が読めるのを前提にしたかるた取り、数を並べられたり順番通りにする必要があるトランプなどの机上の競争ゲームをルールに沿って楽しめるようになっている。また、行動面では、様々な能動受動の役割交代や駆け引きがある活動(ドッチボール、かくれんぼ、しっぽ取り、泥棒警察、氷鬼、高鬼、だるまさんがころんだなど)を楽しめるようになってきている。捕まえる役と逃げる役など相手と逆の立場を次々交代しながらやり取りを続けられるようになっている。これは、誰もが公平に主役を演じることができる遊びであり、他者を尊重する心が養われます。そのため、昔から、現代の子ども達もみんなが楽しめるものとして伝承されてきています。また、ベニヤ板の上を歩いてきてジャンボマットに飛びつくような高度な運動活動は決断を必要とし、成功したら強い達成感を味わえ、他児とも一体感を味わえる。

第一〜第五段階のまとめ

それぞれの段階を経て活動を続けていくと、色々な能力がしっかり十分発揮され全体の発達レベルが上がっていき、おのずと苦手な側面の心配事も徐々に解消されることが多いのです。

どのような心配事のお子さんでも、この段階毎の流れが大切で、一歩一歩進めていくと、全体発達が進み、発語が少ない、おちつきがない、切り替えができない、他児への関心が弱い、集団行動ができないなどの心配毎が徐々に解消していきます。

⇒発達の考え方<概要>
⇒発達の考え方<詳細>

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