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創業者あいさつ
私は言語療法士(現在は国家資格の言語聴覚士)として、療育の仕事に携わって、40年以上になります。
その歴史の中でキッズコミュ独自の療育プログラムの成り立ってきた過程をお話しさせていただきます。
私は大学の入学案内の“言語学・心理学・教育学などの境界領域の学問“という言葉に惹かれ、言語障害児教育専攻のある大学に入りました。その時から、“どうして子ども達は教えたわけではないのに自然に言葉を獲得するのか” ずっと考え続けてきました。言語の獲得の考え方はもっとも世界的に有名な言語学者であるチョムスキーの生得説が主流ですが、私はゆっくりの発達をしている子ども達には特に適切な言語刺激や関わり方が必要ではないかという考えが根幹にありました。
大学院時代には大学の近くの通園施設で週1回、非常勤で言語療法士をしていましたが、29歳の時、藤沢市の知的障害児の通園施設で言語療法士の募集があったので ただ湘南ボーイに憧れて常勤で就職しました。
しかしそこでは、発達がゆっくりの子ども達をみることになり、また、ことばが出てきて欲しいという保護者の願いが大変強く、それに何とか答えようと発語を促す指導を行ったのですが、当時の自分の技術ではうまく乗せることも保護者の期待に沿うこともなかなかできず苦難の日々になりました。
そこでなかなか思うようにならない中、すぐ発語に繋がらなくても、子ども達が楽しんでくれればよいのではないかと考えるようになり、とにかく、子ども達が面白がる活動を徹底的に探して、一緒に療育をしていた保育士さんたちと共に、毎回あれこれ議論しながら実践して行くようになりました。その時はムーブメント教育、感覚統合で使われている活動や道具、親子遊び等が載っていた本を参考にして活動していました。
そのうち、子ども達が乗りやすい教材で、ことばの理解や発語の促すための教材をいろいろ探していた時、ソニーが出していた英語学習用のトーキングカードとプレイヤーがあり、それを子ども達に試してやってみると、そのカードの動きや音の出る不思議にとても興味を示したので、内容を変えればここでの指導に使えると思い、今でもキッズコミュで活躍しているトーキングカードを自己製作しました。製作した当時、このトーキングカードは学研で数年の間商品化されていましたが、磁気テープの廃止と共に絶版になってしまいました。
また他にも 子ども達がよく取り組んでくれる活動や教材がなくて苦しんでいた時、ふと、当時からあった机の上でやる“型はめ”を、ホワイトボードに磁石のついている木の枠をつけて枠にぴったり合う木の形のものをはめた方が面白いのではないかと思いつきました。それが今あるキッズコミュの“型はめ”の始まりです。
その当時はアフォーダンスの考えは全く知らなかったのですが、なんといっても座ってやるより、立って歩いて行ってやった方が絶対面白がるだろうと思っただけですが、結果アフォーダンスの考え方につながっていたわけでした。”
ちょっとした単純なことでしたが結果は凄いことで、子ども達はとても面白がりました。そうして楽しめる遊びの種類がどんどん増えていくと、子ども達は喜びの表情や声が大変多くなってきました。
そして、当時60人程の子ども達がいて個別に言語指導をしていたのですが、言語聴覚士が足らないという現実がありました。苦肉の策として、一人の言語聴覚士がクラス全員(数名)を指導する回を作ることにし、それがグループ指導を始めるきっかけになりました。
そのクラス全員指導するにあたって工夫したのが子ども達を待たせないで全員一緒にやれる大きな設定の道具でした。ジャンボマットは既にあったのですが、大型のベニヤ板をホームセンターで手に入れ、登ったり、跳んだりする活動を教室内で行うことにしました。
また、その活動を短時間で活動ごとに次々作り替えて飽きさせないよう切り替えよくすることも工夫しました。
意外にもそのグループ指導を子ども達がすごく喜んでくれて、保護者にもクラス職員も大変好評になりました。その経験から、工夫次第ではグループ指導が大変有効であることに気づかされることになりました。”
その後、藤沢市の発達相談室に移り、いろんな発達の状態の子ども達を指導していくことになるのですが、子ども達が何よりも心から楽しめる活動をたくさんやろうという原点は変わっていません。また、グループ指導の効果に気づいてから、市の発達相談室でも、年長児に限り、グループ指導を行ってきました。
2012年藤沢市を定年退職して、自営でグループ指導を中心とした幼児教室を開設して、その4年後の2016年4月には児童発達支援事業及び放課後デイサービス(キッズコミュソレイユ)を開設しました。
お教室は鉄筋コンクリート3階建ての築50年程のマンションの1階の2部屋から始まりましたが、子ども達が増えてきて、部屋も増やさなくてはならなくなり、最終的には1階の4つの住居の壁を貫いて2つのお教室にしてしまいました。
個人経営の小さな事業所ですが、子ども達が心から楽しめる活動をたくさんやろうという原点は40年少しも変わらず、今でも運動・言語・社会性の全体発達を目指す療育に繋がっています。
2026年4月では創業10周年になります。この機にホームページをリニューアルすることにいたしました。
この場をお借りして、療育に携わって40年の中で、いろいろな場面での出会った子ども達との関わり方、療育方針、手作りの教材の数々を集大成し、キッズコミュ独自の療育方針を知っていただくと同時に、この療育事業に携わる職員の方々にも参考になることがあれば幸いとご紹介させていただきます。
2026年1月吉日
キッズコミュ代表 古賀達美

