人とのやり取りや対話を密にする
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上図のようにボールを太鼓に当てる活動で、当たった瞬間、周りの大人は大体「わっ すごい!」驚嘆の声を上げます。この驚嘆の声が子どもの気持ちを代弁していて、子どもは一緒にやっている気になります。そのことで、1人でやるより2倍も3倍も楽しい気持ちになります。このように、子どもの行っている行動に対し、まさに自分がやっているかのように声掛けすることがまず、重要になります。
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また、階段上ってきてボールの筒入れをした後すぐに大人がバルーンの上にのせて飛ばすことや、階段上って先まで来たら、大人が手を取ってバルーンの上で跳ぶことなど子どもの行動と大人との協調行動を繰り返すことも活動を大人と共有している気持ちを高めることになります。
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乗物・動物・日常生活動作生活動作などの単品もののトーキングカード(プレイヤーにかけるとカードの絵に見合った音声が流れる)やホワイトボードの型はめなどの場面で対象となる物の名前を共有し、発語を促したりすることができます。型はめする時も子どもがはめる時、大人が「そうだね!○○だね!」と話しかけながら行い、トーキングカードも「○○だったね!」と楽しそうに話しかけながら、「それは何?」「そのあと何が来るの」とか聞いていきますが、ことばが出なくてもプレイヤーに流すと代わりに答えてくれるので、話すことをあまり強要しないで進められます。結局ことばは自分から話し出すもので、強要されて発語が増えていくことはまずありません。また、子どもの興味を引く内容で構成されている、先行後続・1日の流れ・用途・反対動作・成功失敗・怒られ危機一髪・家族シリーズなどのストーリー物のトーキングカードを用いて、物語の理解力に応じて、2語文、3語文、複文などそれぞれの子どもの表現力のレベルを上げていきます。
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例えば、「雨が降ってきた」絵と「傘をさしている」絵があって、「あれー何か降ってきているね」と情感を込めて話すと子どもはすかさず「雨!」と答え、「雨が降ってきたらどうするの?」と聞くと「傘」と答えることが多いです。ことばでの表現が生れやすくするのに、足掛かりになることばかけが必要です。絵を見て視覚的イメージが沸いている時に足掛かりになることばかけをすると、何らかの表現が出てきやすくなり、また、プレイヤーにかけると音声が流れて、自分が話したことが正解だったどうかが確認できる状況など含めて、発語を促すように思われます。真似ではなくて自分の中からふと沸いたことばでもあり、相手の質問に応じた応答でもあります。
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2~3コマの前後関係のストーリーの理解がすぐわかり、先を予測できる時に、「そのあとどうなるの?」聞くと「○○する」という答えが返ってきやすいです。そのようにして、応答能力を高めていきます。また、長いストーリーを1人1人繋いで発表し、グループみんなで物語を共有します。また、誰かが問題を出して他の子が答えるなど、子ども同士の会話能力を高めていきます。