どのようにしてお友達はできるの?

2歳代のお子さんを育てているご両親の中には、兄弟も少なく、近所に同じ年代の子どもが少ないなど、子ども同士が接する機会が少ないご家族も多いのではないでしょうか。しかも、発達の心配を抱えているお子さんの場合、公園とかで見知らぬ他児とすぐ遊べる子は少ないでしょう。それで、2歳児の子どもも入れるプレ幼稚園に行ったが、みんなの輪の中に入っていかず、おもちゃで一人遊びばかりしてしているとか、他児の使っているおもちゃを取ってしまってトラブルになりやすいとかの体験をしていないでしょうか。

3歳になったからと言って、いきなり大人数の幼稚園に入って、自分を発揮できる子どもばかりだとは限らないでしょう。そのような場合、少人数で目的のわかりやすい活動を同時体験することで子ども同士、気持ちが分かりあって友達になれるような気がします。

すぐやってみたくなるような活動を少人数で同時体験すると、それぞれの活動の湧きあがった達成感の感情と同時に行っている他児の達成感の感情とかが共振し会って、喜び合う状態が出てきます。このバイブレーションが一体感を生み出してきます。お互い声が大きくなって、動きも活発になってきます。1人が大きく叫ぶと別の子も大きく叫んだりして交信が生まれます。子どもがふざけて走り回ったりすると他の子もつられて同じことをしたりします。つられやすくなり、笑いあったり、喜び合ったりする中で、同じような感情を持つ、似たような存在として、相手を感じ始めると友達意識が生まれてきます。公園のような広い場所ではなく、同じ部屋の近接距離で、面白くてたまらないといった感情を他児と同時体験する時、バイブレーション(共振)が起こります。実際に同時体験した一体感が友達意識を作り出していきます。