他児の泣き声を嫌がり、一緒に遊べなかった例

他児の泣き声や大声を嫌がり、一緒に遊べなかったお子さんの例

A君                  初診時2歳7カ月

 来所時までの経過

1歳半検診の時:音に敏感で、みんながいる所では泣いていた。その後、子ども健康課のグループに参加。

子ども発達での心理相談:ことばの遅れと発達の偏りを指摘される。それで、あわてて、ホームページを見て当教室に来所する。

 初診時の様子

発語:「はいどうぞ」「どういたしまして」「パパ」「ママ」「ハンバーグ」など30語前後、日本語より英語で「I like banana」「What is it」と話すことが多い。

 初診時所見

日本語よりも英語の方がよく話している(英語のスクールに通っていた)。人と合わせる力が弱い。日本語に切り変えていくために、個別指導から始める。

 初診時の様子

発語:「はいどうぞ」「どういたしまして」「パパ」「ママ」「ハンバーグ」など30語前後、日本語より英語で「I like banana」「What is it」と話すことが多い。

 初診時所見

日本語よりも英語の方がよく話している(英語のスクールに通っていた)。人と合わせる力が弱い。日本語に切り変えていくために、個別指導から始める。

 指導の経過

個別指導月4回行って、3ヶ月ぐらいでほぼ日本語で(2~3語文)話すようになる。その後、グループ指導を月4回実施する。他児の大声や鳴き声に耳をふさいで恐がることが増える。個別指導を間に入れながら、グループ指導を続けると、耳ふさぎも減ってきて、自分も大声で話すようになり、他児の大声や泣き声も気にならなくなる。6ヶ月のグループ指導の中で、大体の活動を他児と同じように出来るようになる。また、他児が寄って来ても逃げなくなる。 その後の年少グループでは、友達と競争するようになり、自分から他児を誘って追いかけっこしたりするようになる。

 言語・コミュニケーション発達スケール結果

4歳4ヶ月時 全ての領域で年齢相応

 保護者の感想

2歳7カ月の時、キッズコミュに来た時は、DVDなどで見た英語の単語を話す程度。簡単な話は理解しているが会話が出来ない。

一人遊びが好き子で友達に興味がない。子どもの笑い声や泣き声を嫌がり、耳をふさいで部屋から出ていってしまう。

運動遊びに参加しない。友達が近付くと逃げてしまう。みんなで手をつないで輪になって遊べない。みんなと一緒にダンスが出来ない。

こちらで指導を受けて4歳2カ月時では、

言葉が増え人の話も理解するようになり会話をするようになった。自分から友達に話しかけるようになった。耳ふさぎが少なくなった。

カード遊びでは椅子に座れるようになり、運動遊びも参加するようになった。友達と一緒に笑ったり、走り回ったり、競い合うようになった。

幼稚園でみんなと輪になって遊べるようになり、ダンスもできるようになった。

こちらで指導を受けてよかったこと、

少人数の教室で一人一人のペースに合わせて進めていること。少人数での運動遊びでは、初めは子どもが一人で遊んでいたのですが、

夢中になって遊んでいくうちに少しずつ周りの子と楽しみを共感するようになり、友達がいても気にならなくなっていったように思います。

幼稚園の対応などを相談できたこと。