他児に関心弱く、大きい集団を怖がる・アスペルガーの疑いがあるお子さんの例

知的能力は高いが、対人交流が難しく、アスペルガーの疑いがあるお子さんの例

c君                  初診時3歳4カ月

♣  来所時までの経過

集団が嫌いで、みんなと一緒にやらせようとすると抵抗する。最初プレ幼稚園もいやがった。従兄弟たちとはボーリングなどしてよく遊ぶ。

ホームページを見て当教室に来所する。

♣  初診時の様子

発語:一方的だが会話可能。複文でも話す。

行動面:青は嫌い、防犯カメラ・駐車場のランプを嫌がるなどこだわりが強い。

♣  初診時所見

こだわりが強いのと集団が苦手ということで、少人数グループ指導を始める。

♣  指導の経過

初回からみんなと一緒にやる活動を楽しんでいる。ただ、関係ないことをやろうとしたりすることも多い。台車で滑っていく活動を怖がって絶対やろうとしなかったが、ある時ふとやってとても楽しめるようになる。5ヶ月が過ぎたあたりから、徐々にふざけることが多くなり始めて、本人は楽しんでいるけれども、「全く言うこと聞かないのでほんとに困ります」と毎回母親が嘆くようになる。

マットの倒し合いなど交替のある活動が苦手で、ハエ叩きの競争も苦手だったが、他の子がやっているのも見ていて、徐々に参加するようになり、競争し始めるようになる。

♣ 言語・コミュニケーション発達スケール結果

4歳8カ月時///  言語理解:指数で91

言語表出・コミュニケーション:年齢相応

♣ 保護者の感想

3歳4ヶ月の時、キッズコミュに来た時は他児と交流するのが苦手で、ほとんどが一人遊び、恐がりで、大きな集団が苦手でしたが、ここで指導を受けて、4歳8カ月の時は、お友達を意識して競争する等周りに関心が出てきて、大人数の幼稚園にも楽しく通えるようになりました。少人数で遊びながら、自然とルールを学び、他の子と関わる練習ができることがとてもよかったです。