理解力の遅れ・全体的発達に遅れがあるお子さんの例

全体的な発達の遅れがあるお子さんの例

u君                初診時3歳5カ月

 来所時までの経過

通園している幼稚園からの紹介

 初診時の様子

・2語文中心でたまに3語文がある。

・幼稚園で一人遊びしていることが多い。

 初診時所見

2語文が多くなっているところ。課題は積極的にやっている。

 指導の経過

年少・年中・年長と3年間グループ指導をする。最初のころは、ごろごろして体を使った活動も積極的ではなく、発語を促す課題も苦手であった。長く指導している内に。まず、身体を使う活動が積極的になり、競争して一番になりたがるようになり、カードで話す活動もよくやるようになり、年長の時は問題作りもよくできるようになった。

 初診時所見

2語文が多くなっているところ。課題は積極的にやっている。

 言語・コミュニケーション発達スケール結果

1年10ヶ月全ての領域で生活年齢が経過した以上に上がっていました。

 保護者の感想

3歳5カ月の時キッズコミュに来た時は、ぐずることが多く出来ることが本当に少なかったけれど、6歳2ヶ月の時は、日常会話は上手にできるようになり、運動的な活動がとても積極的になり、カルタやトランプなど一番になりたがり、問題も作れるようになりました。ここで指導受けて、何事にも積極的になったこととお友達と一緒に遊べたことがとてもよかったです。

 

x君                初診時3歳9カ月

 来所時までの経過

ある療育センターからの紹介

 初診時の様子

・単語で50語前後、発音が不明瞭。

 初診時所見

現時点で発音の指導は難しい。たくさん喋っている内に改善していくこともある。理解も含めて表現力を伸ばすことの方が重要。

 指導の経過

年少・年中・年長と3年間グループ指導をする。段々運動的な活動が積極的になり、競争して勝ちたがるようになる、絵カードでお話しする課題が苦手だったが、少しずつ長く話すようになってきて、年長の時は発音もかなりはっきりして明瞭になってきた。

 言語・コミュニケーション発達スケール結果

年長の1年間の間に、言語表出と言語理解が指数で15以上伸びていました。

 保護者の感想

3歳5カ月の時キッズコミュに来た時は単語しか話さず、発音もはっきりしないので何を言っているのかわからないことが多かったですが、キッズコミュで指導を受けるようになり、6歳7カ月の時は、長く喋るようになって、発音もかなりはっきりして誰でもわかるようになりました。運動的な活動はますます積極的になり、問題作りも大分出来るようになりました。ここで指導を受けて、友達といっぱい遊べて刺激を受けて成長したのがよかったと思います。

zさん                初診時3歳7カ月

 来所時までの経過

通っている幼稚園からの紹介

 初診時の様子

・単語で50語前後、たまに2語文で話す。

・幼稚園の大きな集団に圧倒されていて、教室では一人、おもちゃで遊んでいる。

 初診時所見

言語発達が理解も表現遅れている。片手が不自由のこともあり、運動的な遊びを怖がることが多い。

 指導の経過

年少・年中・年長と3年間グループ指導をする。最初、恐がっていた運動的な活動も少しずつ練習して一つ出来ることが増えていった。絵カードでお話しする課題が苦手だったが、少しずつ話すようになってきた。年中の途中あたりから、運動が積極的になり、大きな声でよく話すようになってきた。カルタとか他の子に負けない様にたくさんとれるようになった。

 言語・コミュニケーション発達スケール結果

最後の1年かの間で、言語表出・言語理解は8~9ヶ月の伸び方で、コミュニケーションは年齢が経過した以上に伸びていました。

 保護者の感想

3歳8カ月の時キッズコミュに来た時は、友達と一緒に活動するにもコミュニケーションが全くできず、理解力も弱く、何事にも消極的だったように思います。左手が不自由の為、筋力も弱く、最後のマット運動のジャンプはいつも先生にフォローしていただきつつのジャンプしかできませんでしたが、ここで指導を受けて、5歳過ぎる頃には、定期的な様々な言葉と運動の訓練を重ねてゆく中で、自ら積極的に関わる・意欲的な性格になり、筋力を強めるマット運動のジャンプも自ら、積極的にジャンプできるように変わってきました。ここで指導を受けて、キッズコミュの少人数でのほのぼのとした雰囲気の中での言語訓練、ルール遊び、運動を定期的に色々と取り組んでいただけたことがとてもよかったです。