発語のみの遅れ・母親言うことは理解しているが、発語が少ないお子さんの例

F子             初診時2歳8カ月

 来所時までの経過

子ども発達の心理相談:9ヶ月の遅れ、表出より理解の方が進んでいる。そこで当教室を紹介される。

 初診時の様子

発語「パパ」のみ、「ア」「イ」「ウ」は真似する。トーキングカードの選択は可、運動課題もよくやる。

 初診時所見

物の名前はよくわかっている、小さいころから声での表現は弱かったと推測される。カードでイメージを働きやすくするのと、身体を使った活動を多くして発語を促していく。個別指導とグループ指導を同時に行っていく。

 指導の経過

9ヶ月が経過したところで、発語は50語以上に増えてきて、楽に単語を真似できるようになってきた。グループの中では他児との

共同活動を楽しんでいるが、わざと他児が進む方向にいて邪魔をして、それを面白がっている。幼稚園へ行って、年少グループに参加し、年少が終わる頃には、3語文以上で話すようになり、他児と同じように活動できるようになる。

 言語・コミュニケーション発達スケール結果

3歳6カ月時で、言語表出は指数で86でしたが、言語理解とコミュニケーションは年齢相応でした。

 保護者の感想

2歳8カ月の時、キッズコミュに来た時は、意味がある言葉が全く話すことが出来ず、とても不安でしたが、ここで指導を受けて3歳3ヶ月の頃から、少しずつ言葉が出てくるようになりました。ここで指導を受けて、専門の先生に指導してもらえる安心感もありましたし、他の子ども達と一緒に活動することによってお友達との関わり方も変わってきてとてもよかったです。